東京の真実に迫った「新・東京ガイド」本特集
「大江戸今昔マップ」かみゆ歴史編集部・編集
江戸時代、庶民に人気のあった「切り絵図」。神社・仏閣から料理屋まで、江戸市中を細かに記した、いわばガイドマップである。この切り絵図に現代の地図を重ね合わせられるよう、薄紙を差し込んで編集したのが本書。緻密かつ彩色豊かに描かれた江戸の町並みと、平成の今を重ねて見ると、思わぬ発見も。史跡・名跡巡りで楽しみの幅も広がる。江戸と平成で、大通りや街のつくりがさほど変わっていないと気づくはず。作家・宮部みゆきも「江戸時代の感覚と息遣いが伝わってくる」と推薦。時代小説愛読者も納得の地図本だ。
(KADOKAWA 2000円+税)