「なぜ私は人工透析を拒否してきたか」リュウ・ウェイ著
バイオリニストである著者は、41歳で慢性腎不全と診断される。病状は中期のステージ3で、医師からは治療に専念するよう指導されるが、著者は人工透析を拒否。食事療法や代替療法を行いながら、仕事を続ける道を選択した。
食事療法は、雑穀の摂取がメーン。ハトムギやきび、そして玄米などは、ミネラルや食物繊維が豊富でデトックス効果が高く、解毒の働きを担う腎臓機能の低下を補ってくれるという。代替療法では、内臓のコリをほぐす内臓セラピーや整体などで血流をよくし、老廃物の排出を促している。以降10年、腎臓はわずか8%しか機能していない末期の状況だが、今でも透析を受けずに済んでいるという。
透析以外にも、腎臓病には治療の選択肢があることを教えてくれる。(きずな出版 1400円+税)