「しなやかな血管が健康の10割」島田健永著
人間の全身の血管を1本につなげると、その長さは地球2周以上の9万キロメートル。内腔の総面積はテニスコート6面分の3000平方メートルにも及ぶ。
血管とは全身の細胞に栄養や酸素を運び、老廃物を回収するための大切な道。肝臓や腸などの臓器をいたわることも大切だが、それ以上に血管を健康に保つことこそが、病気を寄せつけない体づくりには不可欠なのだ。
血管を若々しく保つためには食事の仕方が大切。アントシアニンやセサミン、リコペンなど植物中に存在するファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質を取ることで、動脈硬化のリスク低減が期待できる。他にも、積極的に取りたいオレイン酸などの油、血管を守るカフェインなど食事のヒントに加え、血管力を高める睡眠や運動も紹介する。(ワニブックス 1100円+税)