はたしてこの方法で安倍政権に対抗できるか

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〈こうした(安倍政権に異論を持つ)人々が声をあげる条件を作っていくことが現実的なやり方であること、そのためには、地方選挙を通じて安倍政権では選挙に勝てないことを実証していく必要がある、と答えてきました。つまり、大小を問わず、あらゆる選挙で与党を減らしていくということです。〉

 しかし、この方法が実現したとしても、小選挙区制の下では民主党が伸びるだけだ。民主党に所属する国会議員の3分の2は、集団的自衛権を容認していると思う。自民党よりも勇ましく、地球の裏まで自衛隊が出動できるようにした方がいいと考えている人もいる。

 評者は、与党の中で、公明党がもっともっと力をつけることによって、事実上、個別的自衛権と同じ範囲でしか集団的自衛権を行使することができない仕組みを構築することは十分可能と思う。詳しくは拙著「創価学会と平和主義」(朝日新書)に記したが、創価学会の平和主義は本物だから、公明党の平和主義も信用できる。★★(選者・佐藤優/2015年6月11日脱稿)



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