「チューズデーに逢うまで」ルイス・モンタバン著 加藤喬訳

公開日: 更新日:

 モンタバン大尉はイラク戦争のとき、目の前でテロリストが自爆するのを見た。帰還後、狙撃兵の幻を見たり、広場恐怖症などPTSDに悩まされていた。そんな彼を救ってくれたのは、復員兵支援団体の介助犬プログラムで出合ったチューズデーだった。最初は行動力に満ちたボス犬を望んでいたのだが、トレーナーに見捨てられていたチューズデーを知的で思いやりにあふれる犬に戻すことが自分の責務だと感じた。それまで酔いつぶれなければ眠れなかったのに、チューズデーと一緒にベッドに入った日、彼はほどなく眠りに落ちた。

 介助犬との出合いで人生を取り戻した軍人がつづるノンフィクション。(並木書房 1800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動