「憲法改正の覚悟はあるか」小林節著

公開日: 更新日:

 安倍政権は改憲をしないまま海外派兵ができるようにしようとしている。

 これまでは特別措置法という時限立法で、インド洋で海上封鎖している米軍に給油など事実上の〈戦争支援〉を行ってきたが、今回は海外派兵の〈恒久法〉である自衛隊海外派兵手続き法の制定作業に入っている。制定されれば国会の承認なしで政府が海外派兵でき、国連の決議がなくても米軍の後方支援ができることになる。

 イスラム教諸国と戦争している米国の後方支援をすれば、東京でもロンドンやマドリードのようなテロが起こることがあり得るのだ。

 改憲派憲法学者が〈改憲論争〉の問題点をわかりやすく講義した一冊。

(KKベストセラーズ1200円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    【独自】亀山千広BSフジ社長“台風夜のお色気ホムパ疑惑” 「帰宅指示」を出しながら自分はハイヤーで…

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  1. 6

    明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」

  2. 7

    中森明菜「奇跡」とも称された復活ステージまでの心技体 「初心を忘れるな」恩師の教え今も…

  3. 8

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  4. 9

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 10

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ