論壇や文壇、学界などから1000人が集まった平和団体が今年3月に開いた発足記者会見と集会での発言から拾った平和のための一言集。集団的自衛権にはどんな法律が関係するのか、自衛隊はどう変わるのか、外交関係はどうなるのかなどをわかりやすく解説する入門書でもある。
たとえば安倍政権は憲法改正の難しさを知って「解釈改憲」という手段に出たが、それがなぜ立憲主義の否定になるのかを解説する。中高生を念頭に編集されているが、親が読んで夏休みの子どもたちに話して聞かせるなどの使い方もありそうだ。
(七つ森書館 1200円)