一冊で数倍楽しい短編アンソロジー文庫特集
心中未遂の末に自害した大正期の詩人の評伝小説を書いている「私」が心中事件の真相に迫る物語である「戻り川心中」は、短歌を織り込んだ文学性あふれる推理が楽しめる。
それぞれの作品が持つ幻想的な舞台設定や作り込まれた謎解きなど、文句なしの作品群の世界観に溺れたい。(宝島社文庫 670円+税)
心中未遂の末に自害した大正期の詩人の評伝小説を書いている「私」が心中事件の真相に迫る物語である「戻り川心中」は、短歌を織り込んだ文学性あふれる推理が楽しめる。
それぞれの作品が持つ幻想的な舞台設定や作り込まれた謎解きなど、文句なしの作品群の世界観に溺れたい。(宝島社文庫 670円+税)