「精神科医が教える 心が安らぐ『老後のシンプル生活術』」保坂隆著
暮らしを健やかで心地よいものにするには、余分なものを手放し、シンプルな生き方をするのが最短で最高の道と説く老後の生き方読本。
定年が近づいたり老いの気配を感じたら、時間的にも体力的にも経済的にも、今の持てる力の70~80%以内にとどめて暮らすよう推奨。そうすれば、残りの20~30%はゆとりになるという。食べものと同じようにモノもしまい込んでしまっては本来のふさわしい鮮度が失われる、不要なものは惜しみなくそれを必要とする人に分け与える、さらに出番がない「過去形」の思い出の品も整理すれば生活も「現在形」になるなどと説く。こだわりや忙しさ、欲しがりから卒業して心穏やかに生きる術を伝授。(PHP研究所 540円+税)