「先生、医療代減らすと寿命が延びるって本当ですか?」 近藤誠、倉田真由美著
「患者よ、がんと闘うな」の著書でお馴染みの近藤誠医師と、マンガ家の倉田真由美氏がタッグを組み、医療に関わるウソ・ホントを徹底解説する。
例えば、市販の総合感冒薬は症状を緩和させる代わりに体内をウイルスにとって居心地の良い状況に変えてしまう。そのため、お金を払ってまで服用することはないという。
また、総合感冒薬にはジヒドロコデインリン酸塩など咳を鎮める成分と、痰を出しやすくするアンプロキソール塩酸塩の両方が含まれていることが多い。しかし、咳を鎮める成分は痰を抑え、痰を出しやすくする成分には咳が出やすくなる働きがある。このような矛盾ひとつとっても、服用は考えものだ。
医療に頼る生活から遠ざかるほど、健康になるのかもしれない。(小学館 1100円+税)