食べても太りにくい“夢の甘味料”が誕生
転機が訪れたのは2003年。加工でんぷんの製造・販売を行う老舗の松谷化学工業が強い関心を示す。同社専務取締役の大隈一裕氏が農学部出身であり、糖の研究をしていたことが両者を結び付けることとなったという。以降、「D-プシコース」の工業的な大量生産が実現し、商品化も始まった。抗肥満効果も確認されているシロップ「レアシュガースウィート」は、累計100万本を売り上げるに至っている。
世界中の甘味料が、希少糖に変わる時代もそう遠くはないかもしれない。