脱原発は不可能か? 国民を守れない日本を支配している構造
「『反戦・脱原発リベラル』はなぜ敗北するのか」浅羽通明著
自称「冷や水かけて話の腰を折る冷笑家」という評論家のリベラル批判。問答形式で反安保法制デモで名を上げた「SEALDs」のほか高橋源一郎、小熊英二ら近ごろのリベラル知識人を片っぱしからやり玉に挙げる。デモでラップ調のコールを叫ぶだけでは法案阻止の目的を達成できないのが明白なのにデモだけで満足するのは「デモ充」だとバッサリ。反対を唱えるだけのリベラル、デモの不発すら認められない態度も幼稚という。
リベラルの反論が待たれる話題の書。(筑摩書房 +税860円)