「男と女の新しい関係」を指南する4冊の本
「いかにして私は12歳年下の女性の心を盗んだのか」松本浩典著
“いい年をして色恋沙汰なんて”などという考え方はもう古い! 世界一の長寿国である日本に暮らす我々は、いくつになっても愛を追い求め、セックスに対しても貪欲であることこそが、満ち足りた人生には不可欠であることを、世界に知らしめる必要があるのではないか。そこで今回は、愛に生きセックスを楽しみたいあなたに送る4冊を紹介しよう。
芸能界では珍しくなくなった年の差婚。石田純一・東尾理子夫妻は22歳差、市村正親・篠原涼子夫妻は24歳差、世の女性たちを絶望させた福山雅治・吹石一恵夫妻も14歳差だ。
そうはいっても、若い年下女性をものにできるのはイケメンか金持ちで、一般人には無理な話……と諦めるのはまだ早い。松本浩典著「いかにして私は12歳年下の女性の心を盗んだのか」(三五館 1300円+税)では、タイトル通り12歳年下の妻を持つ恋愛コンサルタントの著者が、年の差恋愛を成功に導く目からウロコの恋愛術を指南している。
まず大切なのが、あなたの中にある年下女性への偏見や固定観念をなくすこと。意中の女性が10歳以上年下だと判明したとき、多くの男が“オッサンは恋愛対象外だろうな……”と消極的になる。
しかし、我々が思うほど、女性は年齢差を気にしない。年齢以上に大切なものが、女性の価値観の中にあるためだ。
それは、イケメンであることかと思えば、そうではない。女性はイケメンに対してキャーキャー騒いでも、恋愛対象にはならないことも多い。なぜなら、外見だけでなく内面も含めた“トータル”で男を選ぶ傾向にあるためだ。イケメンの場合、外見の良さに釣り合う内面の良さも持ち合わせていないと、女性はあっという間に幻滅する。一方、いい意味でルックスを期待されていない中年男性の場合、包容力や優しさなど内面の良さが少しでも突出していれば、女性からの好感度は一気に上がる。
さらに、男の年収やステータスは、若い女性ほど気にしない傾向が強い。現実よりも恋愛感情を優先して相手を選ぶためだ。ダメ男との恋愛を周りが止めても、「愛があれば大丈夫!」と突っ走るのが若さというもの。むしろ、人生経験を積んだ女性ほどシビアな目で男を選ぶため、年収やステータスは重要視される。つまり、40歳の男が38歳の女性を振り向かせるより、25歳の女性にアプローチした方が恋愛成功率は高いのだ。
偏見を捨てて自信を取り戻したら、年下女性と積極的にコミュニケーションを図ろう。上から目線にならず対等な立場で接する、デートではまず自分が楽しんでいる姿を見せる、会話は共感して褒めることを心がけるなど、親密度ゼロからでも効果を発揮するアプローチ戦術も紹介している。20代男性の草食化で、若い女性たちは出会いを求めている。ここは、中年の出番だ!