前知識がなくても「まずは見てみよう」と、チケットの買い方から手ほどきする歌舞伎入門書。
世間一般でいう歌舞伎とは、「日本俳優協会」に所属する役者が出演し、株式会社松竹が興行しているもの。そんな歌舞伎の定義に始まり、2万円から4000円まで、そしてさらに格安の「一幕見」まである各種チケット、歌舞伎座の公演サイクルなどの基礎知識を解説。さらに、歌舞伎には「海老蔵の出る歌舞伎と、そうではない歌舞伎」の2種類があると、市川海老蔵の役者としての存在感など、劇場に足を運んでこそ分かるポイントや見どころを紹介しながら、その奥深い魅力を語る。(筑摩書房 780円+税)