「その雪と血を」ジョー・ネスボ著、鈴木恵訳
オーラヴは、オスロでヘロイン密売組織を率いるホフマンの下で殺し屋として働いている。ある日、オーラヴはホフマンから彼の後妻・コリナを殺すよう命じられる。彼女の浮気が原因らしい。向かいのホテルからホフマンの家を観察すると、決まった時間に毎日現れる男は、コリナを手荒に扱う。
コリナの美しさに心を奪われたオーラヴは、彼女が男から脅迫されていると考え、男を始末する。コリナではなく男を始末したことをホフマンに伝えたオーラヴは自分が決定的な間違いを起こしたことに気づく。殺した男はホフマンの息子だったのだ。オーラヴは急いでコリナを自宅から連れ出す。
北欧の人気作家による長編ミステリー。(早川書房 1400円+税)