「夜型人間のための知的生産術」齋藤孝著
「早起きは三文の徳」という世の「朝至上主義」に異議を唱え、夜を濃密な知的生産の時間として過ごす方法を説いた自己啓発ハンドブック。
早朝の情報番組の司会を務めたこともある著者だが、実は夜型人間。もともとは裁判官志望だったが、夜型でも問題にならない学者の道を進んだほどだという。朝型勉強法がもてはやされるが、要は集中する時間が増えれば結果は必ず出るので、勉強のスロースターターでかつ夜に強い人は「夜型勉強法」を検討すべきと説く。記憶の定着がしやすい夜は知識の習得に適しているとも。偉人たちの夜の過ごし方や、読書や映像、ネットを利用した夜の知識の習得法やアイデア発想法など。夜を充実させるためのヒントを伝授。(ポプラ社 800円+税)