「鎌倉湘南カフェ散歩 海と山と街と」川口葉子著
各地の名物カフェを巡り、店の来歴や店主のカフェ哲学を紹介するシリーズ第3弾。豊かな自然と文化の薫りが漂う鎌倉・湘南地区を歩く。
鎌倉駅から徒歩3分、1994年開店の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」は、その後全国に広がったカフェカルチャーの先駆者として知られる。店の大テーブルに置かれたコーヒーミルは、東日本大震災の計画停電の時にマスターの堀内氏が自宅から持ち込んだもの。停電中も店を開き続けた氏は、その時にコーヒー1杯の重みを感じ、以後、店で提供するハンドドリップコーヒーはすべて自分の手で入れると決意し、支店を閉めたという。
その他、週末のみに開店する完全予約制の「N邸 N―caf驕vなど80余店を網羅。(祥伝社 840円+税)