「95歳まで生きるのは幸せですか?」瀬戸内寂聴・池上彰著
誰もが感じる、長生きへの疑問について波瀾万丈の人生を送ってきた95歳の作家にジャーナリストの池上彰が「老後の心構え」を聞いた一冊。
「年を自覚するのは昨日できたことが今日できなくなったとき」「お釈迦さまは死後の世界や霊魂について弟子に聞かれても『役に立たないから答えない』と断っていた」「いつ死んでも悔いがないよう日々を大切に生きる」「人間は、ある程度、体力がなくなったら死んでいくべきなんです」「90歳過ぎると、次から次へといろいろなところが弱ってくる。だから90歳になる前に死ねたらいいわね」など、率直な考えがつづられている。
高齢者はもちろん、彼らに接する人は読んでいて損はない作品。
(PHP新書 860円+税)