「たいへんな生きもの」マット・サイモン著 松井信彦訳
フロリダで爆発的に増えて問題となったカタツムリ、アフリカマイマイは大きさ30センチ! 植物を何でも食べ、フロリダだけでトマトなど500種が被害を受けた。
それだけでなく殻を作るのにカルシウムが必要なので、家屋の化粧しっくいやコンクリートまでかじる。アフリカマイマイは雌雄同体なので、成熟した個体といつでも交尾できるうえに、どちらも相手から受精でき、10年の生涯で毎年1200個も卵を産む。広東住血線虫が寄生していることもあり、感染すると脳が侵されてマヒや失明を引き起こしたり、死に至ることも。
ほかに、気が狂いそうな音で求愛の歌を歌うガマアンコウなど、人に害を与えるとてつもない生きものと解決策を満載。
(インターシフト 1800円+税)