「十津川警部 海の見える駅 愛ある伊予灘線」西村京太郎著

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 定年後、一人暮らしをしていた小菅の父親・信一郎が遺体で見つかる。捜査1課の十津川によると、自室で見つかった遺体の死因は溺死で、数日間冷凍されていた痕跡があるという。小菅は、5年前に別居して以来、音信不通だった父が最近、プロ仕様の高級カメラを2台も購入して旅に出ていたことを知る。見つかった1台のカメラには北陸の写真が残されていた。

 しかし、数日後に父と四国で知り合ったという彩乃が訪ねてくる。彼女によると、父は四国の“愛ある伊予灘線の無人駅”下灘駅で夕日を撮るためにレンタカーで寝泊まりしていたという。進まぬ警察の捜査に苛立つ小菅は、彩乃に案内を頼んで四国に向かう。

 絶景の無人駅を舞台にしたトラベルミステリー。 (小学館 860円+税)

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