「最強のやせ方」岸村康代著
世の中には無数のダイエット法が存在するが、我慢や無理を伴うものは成功しない。それでは、どうしたら痩せられるのか。これまで2000人以上にダイエット指導を行ってきた管理栄養士の著者による「岸村式ダイエット」では、「食欲スイッチオフ」と「リセットごはん」という2本柱で“我慢ナシ・無理ナシ”のダイエットを実現。本書では、その極意を伝授している。
ダイエット中でも1日3度の食事をしっかりと取るのが岸村式。それ以外の時間でお腹がすいたときには、我慢せずに「レスキューフード」を活用する。著者が勧めるのは豆乳めんつゆスープ。豆乳に濃縮タイプのめんつゆをお好みの割合で混ぜるだけで完成だ。コップ1杯飲めば空腹がピタリと収まるのはもちろん、大豆タンパクが血中脂質を改善し、かつおだしのヒスチジンが食欲を抑える効果を発揮する。食中や食後に緑茶などの温かい飲み物を取り入れるだけでも、食欲の暴走を抑えるのに役立つそうだ。
ガッツリと食べてしまっても、落ち込む必要はない。翌日、3度の食事ごとに手のひら一杯分ずつの野菜を食べれば、前日の食事が脂肪になる前に食物繊維が排出を助けてくれる。他にも、糖質リセットには枝豆やスルメ、脂質リセットには納豆やクレソンなど“なかったこと”にしてくれる食材が紹介されている。
3日続ければ体調の変化を感じ取ることができるはずと本書。今日からでも始めてみよう。
(東洋経済新報社 1300円+税)