第2話 星一徹の涙 <8>
夢でうなされ、全身汗だく
三男には、沼田からの帰り道の記憶がなかった。莉乃が運転する横で自分だけ居眠りをしていたはずはないが、本当に何一つ覚えていない。気がつくと、三男は莉乃と並んで団地の部屋に立っていた。
「ここが、あたしと三っちゃんのうち。一生懸命に働くから、少しずつ幸せになっていこうね」
…
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