「すべての涙を笑いに変える黒いユニコーン伝説」ティファニー・ハディッシュ著、大島さや訳
ママが交通事故で脳に障害を負い、ティファニーにひどい言葉を浴びせるようになった。自分のおでこにイボがあって、学校で「きったねえユニコーン」と呼ばれたので、ティファニーはハサミでイボを切って血だらけに。だが、そのおかげでみんながやさしくしてくれるようになった。
みんなを笑わせると親切にしてもらえるのでふざけていたら差別主義者だと誤解され、夏休みにコメディー教室に参加するようソーシャルワーカーに指示される。そこで伝説的なコメディアン、リチャード・プライヤーに出会い、こんなアドバイスを受けた。
「ステージの上に立つ人間が、誰よりも楽しんでいないといけない」
痛みを笑いに変えたコメディエンヌの半生記。
(CCCメディアハウス1650円+税)