<35>沈殿する闇の中にまさか光景
清掃用具を入れるロッカーを開けたら案の定、杏野のノートが放り込まれていた。取り出すと表紙が汚れている。
「健太の野郎!」
時計を見るとここに来てから、二十分が経過していた。もう九時を回っているが、宿題なんて一時間もあればできるだろう。
杏野は電灯を消すと教…
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