1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。本作は「切り裂きジャックの告白」「七色の毒」「ハーメルンの誘拐魔」「ドクター・デスの遺産」「カインの傲慢 」に続く、シリーズ第6弾。
<50>国が安楽死を法制化すればいい
岸真理恵が安楽死を選択した事実は、東亜日報に掲載された遺書の全文によって世に普く知れ渡った。往年の女優が下した判断には既に当人が死亡しているという事情も手伝い、概ね好意的に受け止められた。老醜や苦痛を拒絶するために安楽死を選択するという彼女の遺志は多くの共感を呼んだのだ。
…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,076文字/全文1,216文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】