「学校制服とは何か」小林哲夫著

公開日: 更新日:

 コロナ禍の高校生たちは、オンライン授業で制服着用を求められたり、いつもは制服だが衛生面を考え分散登校時に私服登校を促されるなど、学校によって対応はまちまち。中には、学校が着用を指示していないのに、1年生全員が入学後初めてのオンライン授業で制服を着用したという高校もある。同校の校長は「制服は生徒を縛るものではない。生徒の心の中に入っていくもの」なのだと改めて認識したそうだ。

 本書は、多視点から制服にアプローチし、そもそも制服とは何かを考察するリポート。その起源から振り返る制服史、現在のトレンド、各校のモデルチェンジの歴史などを紹介。一方で自由化した学校や、自由化から制服を復活させた学校の事例を検証し、制服のあり方についても問題提起する。

(朝日新聞出版 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出