1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。本作は「切り裂きジャックの告白」「七色の毒」「ハーメルンの誘拐魔」「ドクター・デスの遺産」「カインの傲慢 」に続く、シリーズ第6弾。
<61>国民の安楽死に対する認識は一変
国分の説明で、彼が捜査本部を訪れた意図がようやく腑に落ちた。
「前回は警察の尽力で無事に解決し、我々厚労省に勤める者たちもいったんは胸を撫で下ろしました。ところが長山瑞穂さんの事件が発生し、再び患者を安楽死に誘う犯罪者が出現しました。わたしたちにすれば悪夢の再開ですよ」
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