「冬華」大倉崇裕著

公開日: 更新日:

 倉持は、かつて自分を救ってくれた深江と、月島で便利屋を営んでいる。その深江が忽然と消えた。深江の写真を入れたクリアファイルを持って歩いていると、車が横付けになって倉持を車内に引きずり込んだ。後部シートにいた男が、「深江なんて男は最初からいなかった」と倉持を脅して去った。

 一方、雪のブナ林で猟をしていた植草は、ベンツで現れた熊本と名乗る男に「人を……撃って欲しい」と頼まれた。施設に預けている孫と暮らせるだけのものは用意していると言われ、こう答えた。

「引き受けよう。ただし、一つ条件がある」

 元自衛隊特殊部隊員と、凄腕の猟師が極寒の穂高岳で対決するアクション小説。

(祥伝社 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ