「地獄への近道」逢坂剛著
御茶ノ水署生活安全課保安二係の斉木と梢田は、管内に開店したバーに客として入店。営業許可を出した天敵の一係の落ち度を探すためだ。
2人はカウンターの一番離れた席に座る化粧が濃い女に目が留まる。女に続いてトイレに立った斉木が戻らず、梢田が確認に行くとトイレはもぬけの殻だった。すると、携帯に電話が入り、斉木はトイレの隠し扉から逃げ出した女を追っているという。
斉木に指定された場所で待機していると、女と若い男がなにやら交換した。薬物の取引と直感した梢田が飛び出すより先に、別の男が現れるが、男は女に瓶で殴られ倒れてしまう。女と若い男は逃走。翌日、殴られた男が一係の新任刑事の高梨だと分かる。(「影のない女」)
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