「スモールワールズTOKYO 公式撮影地ガイド」長尾真志写真・解説 SMALL WORLDS監修
東京・有明の「スモールワールズTOKYO」は、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク。8000平方メートルのフロアに、「関西国際空港」やフロリダの「宇宙センター」などの現実世界から、エキゾチックな想像上の異国の街並みをミニチュアにしたファンタジーの世界、そしてアニメ・映画で人気の「エヴァンゲリオン」や「美少女戦士セーラームーン」の世界をすべて80分の1のスケールで再現している。
来場者は、見て楽しむだけでなく、最新鋭3Dスキャナーで自分自身のフィギュアを作り、そのミニチュアの世界に「住まわせる」など、いろいろな楽しみ方ができる。そのひとつが撮影だ。場内は撮影自由で、施設主催のフォトコンテストが催されるほど奨励されている。
本書は書名に「撮影『地』」とあるように、各ジオラマエリア内でのベストアングルや撮影ポイントを案内・解説してくれる公式ガイド。
まずは「エヴァンゲリオン第3新東京市」エリアを紹介。
見どころである旧市街地を、地対地800ミリ列車砲台と綾波レイが住む団地、第3新東京市第壱中学校を入れて撮影。パノラマ写真のように横長にトリミングすれば、街全体をダイナミックに見せることができる。
さらに新市街地の夜景を新金時山展望台から撮影したり、生徒たちがスポーツに興じている先ほどの「第壱中学校」の校庭や、旧市街地の商店街、そして望遠でのぞく綾波レイの居室内部など、さまざまなアングルで、エリア内を楽しみ尽くす。
添えられた写真には撮影のコツと、絞りやシャッタースピードなどのデータも添付されている。
さらにジオラマは、15分ごとに昼夜が変わり、さまざまな表情を見せてくれる。写真の腕を磨くには格好の穴場かも。
(玄光社 2750円)