<5>同期が眠る慰霊碑に手を合わせる
『悠魂』の慰霊碑を前に、桃地は手を合わせる。
海上保安学校を卒業し殉職した御霊、三十九柱が祀られている。
桃地は石碑の裏手に回り、その名前を確認する。
当真航希、享年二十四。
桃地と同期同クラスの仲間だった。沖縄出身の陽気なやつで、宴会の席ではいつ…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,178文字/全文1,318文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】