<29>カレーには旬のものを入れるのが定番
悠希が着替えや教科書、ノートが入ったスポーツバッグを担ぎ、桃地の官舎にやってきた。桃地は主計科の海上保安官らしく夕食にカレーを作ってやることにした。
悠希のためにあけた和室で、彼は大人しくしている。息をひそめているみたいに、気配がない。
桃地に対する恨み、怒り、…
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