<64>桟橋にひたむきに腕立て伏せをする姿
望月の件で航空課程の担任教官と話をすべきだった。桃地は三十分早く出勤する。
本館へと続くまっすぐの道を自転車で進んだ時、桟橋でひたむきに腕立て伏せをしている望月の姿が見えた。
午前七時、学生たちは厚生棟の食堂で朝食を摂っている時間だ。
桃地は自転車で望月…
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