「火守」劉慈欣著 池澤春菜訳 西村ツチカ絵
世界的ベストセラー「三体」の著者による童話絵本。
サシャは、最果ての孤島にたどりついた。そこにひとりで暮らす老人に会うためだ。故郷では恋人のヒオリが重い病の床に伏している。この世界に生きるすべての人は、空の上に星を持っている、その星に何かあったら、光が届かなくなって、その人は病気になってしまう。もし長い間、星が暗いままだったら、命を落とすという。
火守という老人が持っている本にはすべての星の位置がしるされており、空に上がって星を直すことができると聞いて、サシャはこの島までやってきたのだ。サシャは、ヒオリの命と引き換えに、老人の後を継いで、残りの一生をこの島で火守として暮らすことを誓わせられる。
(KADOKAWA 1650円)