「昭和・東京・食べある記」森まゆみ著

公開日: 更新日:

 昭和からの暖簾を守り続ける東京の老舗飲食店の店主に話を聞く食紀行。

 まずは上野にある洋食の「黒船亭」3代目の須賀光一氏に話を聞く。同店の始まりは栃木県出身の氏の祖父が明治35年に上野の山下で始めた「鳥鍋」という店だった。大正6年には2代目の父が現在の場所で輸入酒やオードブルを出す、当時としてはモダンな店を。その後も現在の「東天紅」の前身となる中国料理店をはじめ、日本料理や高級洋品店など事業を拡大。現在の店のメニューは、昭和44年開業の「レストランキクヤ」の味を引き継いでいるという。

 他にも、昭和3年に鳶のかしらだった鈴木吉太郎氏が、鳥鍋の創業者・惣吉氏に誘われ創業した天ぷらの名店「天寿ゞ」など、39の名店を巡る。

(朝日新聞出版 979円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情