第二話 立場的にありえない(8)由奈はロック式ドアの閉鎖病棟
涼子の声が聞こえていないのか、聞こえていても頭に入っていないのか、丹波は満悦の体で頷いている。
掌のうえで転がされているようで、なんだか面白くない。涼子は丹波のほうへ身を乗り出し、きつい口調で言う。
「ねえ、さっきの件、どうなのよ。由奈って子の画像、持ってるの?あ…
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