第二話 立場的にあり得ない(17)懐かしい、青春のにおい
丹波はしどろもどろになりながら、涼子に言う。
「それはそうだが、なにもしないでいるってのも、どうも落ち着かなくて──」
諦めの悪い丹波に、涼子はがつんと言った。
「冴えない中年オヤジが、若い大学生のまわりをうろちょろしてたら、本人もまわりも変に思うでしょう。…
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