「日本に住んでる世界のひと」金井真紀著

公開日: 更新日:

 ミャンマーでは軍政下で人々を支配しやすくするために「考えさせない」教育を徹底している。

 政府高官の子弟は海外留学して裕福な生活をしているが、義務教育ではないため、貧しい人々は読み書きができない人も多い。両者の格差を埋めないようにして、貧しい人が民主主義に目覚めるのを阻んでいる。1988年に帰国したアウン・サン・スー・チーが演説するのを聞いて、多くの人が目覚めたという。

 キンサンサンアウンは姉を追って日本に留学しようとしたが、姉が送ってくれた日本製品を役人に賄賂として送り続け、パスポートをとるまでに1年近くかかった。(「キンサンサンアウンさん」)

 ほかに、かつてはソ連だったアルメニアの大使など、日本在住の外国人の祖国を紹介するドキュメント。 (大和書房 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ