「コロナの夜明け」岡田晴恵著
テレビで、クルーズ船で新型コロナの感染が広がっているというニュースが流れた。
厚労省国立感染症研究所を辞めて私立大学で感染症学を教えている生月碧(いきつきあおい)は、元厚労大臣の田川明宏に電話して、感染症のパンデミック対策を説明した。碧と感染研で同期だった空港の検疫所の医師・溝越健司は空港に感染者が来るのに備え、邦人の保護、彼らの帰国後の隔離が必要だと考えた。
帰国者が体調不良を訴えたので検査をしようとしたが、上司は感染者が出ている武漢からの帰国者でないため検査を認めない。
新型コロナのパンデミックを防止するために奔走する人びとを描く医療小説。
(KADOKAWA 1760円)