「関西発 ゆかりの名列車」寺本光照著
「関西発 ゆかりの名列車」寺本光照著
1872年の日本初の鉄道開業から2年足らずで、関西でも大阪-神戸間で開業。さらにその2年後、双方から延伸して、後に東海道本線と命名される路線がつながる。
東京と関西地区は、鉄道全通時から直通客の需要があり、特急や急行などの優等列車や夜行列車の運転もほかの幹線路線に先駆けて実施されてきた。
本書は、明年開通150周年を迎える関西の鉄道にこだわり、大阪(京都・天王寺を含む)発の列車を語り尽くした鉄道本。
戦後の1949年に東京-大阪間で復活した特急の「へいわ」や、特急に乗れない庶民のために56年に新設された急行「なにわ」など東海道本線を東上した列車たちをはじめ、山陽、日本海縦貫、山陰、南紀、信州及び飛騨方面へ向かった各時代の列車を紹介しながら関西の鉄道史を詳述。
(交通新聞社 1100円)