「小田急は100年でどうなった?」かつとんたろう著
「小田急は100年でどうなった?」かつとんたろう著
1923年、小田急電鉄の前身である小田原急行鉄道株式会社が設立された。設立の数カ月後に発生した関東大震災で親会社の鬼怒川水力電気は大きな打撃を受けるが、震災によって、人々の郊外移住への意識が加速し、それが投資家らの資金を呼び込んだ。
そして1927年に新宿~小田原間の全線が一挙に開通。2年後には江ノ島線も全線開通し、起工からわずか5年で現在の小田急線の基礎が出来上がった。神奈川の県央部を横断する路線は、箱根や江の島観光の足として、また首都圏の拡大と沿線人口の増加を受けて通勤通学の足として、沿線開発と一体となり歴史を歩んできた。
その開業から現在まで100年の歴史を、小田急電鉄の象徴ともいえるロマンスカーを中心に据えたどる企業物語。
(交通新聞社 990円)