「小田急は100年でどうなった?」かつとんたろう著

公開日: 更新日:

「小田急は100年でどうなった?」かつとんたろう著

 1923年、小田急電鉄の前身である小田原急行鉄道株式会社が設立された。設立の数カ月後に発生した関東大震災で親会社の鬼怒川水力電気は大きな打撃を受けるが、震災によって、人々の郊外移住への意識が加速し、それが投資家らの資金を呼び込んだ。

 そして1927年に新宿~小田原間の全線が一挙に開通。2年後には江ノ島線も全線開通し、起工からわずか5年で現在の小田急線の基礎が出来上がった。神奈川の県央部を横断する路線は、箱根や江の島観光の足として、また首都圏の拡大と沿線人口の増加を受けて通勤通学の足として、沿線開発と一体となり歴史を歩んできた。

 その開業から現在まで100年の歴史を、小田急電鉄の象徴ともいえるロマンスカーを中心に据えたどる企業物語。

(交通新聞社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動