「夫には殺し屋なのは内緒です」神楽坂淳著
「夫には殺し屋なのは内緒です」神楽坂淳著
北町奉行・柳生久通の庶子として生まれた月は、殺し屋として育てられ、父親が表では裁けぬ悪党を闇に葬ってきた。一方で、娘に人並みの幸せを与えたいという久通の親心で、隠密同心の要に嫁いで3カ月になる。当初は、妻の座を隠れみのとして利用するつもりだった月だが、一緒に暮らしているうちに要への恋心が芽生え、戸惑う。
そんな中、月が殺した旗本の背後にさらに黒幕がいることが判明。黒幕は、旗本と町人を組ませ盗賊をやらせているようだ。黒幕の正体を暴き、暗殺するために動き出した月だが、要もその黒幕の正体を突き止めようと動いていた。
殺しの腕は超一流だが、料理が苦手な殺し屋・月を主人公にした時代小説シリーズがスタート。
(講談社 704円)