(18)ならば、この骸はいったい誰なのか
おちえはむしろで覆われた亡骸に眼を落とす。お照は道俊の腕を掴み、顔を逸らしている。
「お願いします」
一太が、むしろを剥いだ。おちえとお照の眼がその亡骸に注がれる。
「お民ちゃん──」
「お民──」
おちえとお照は同時に声を出して、
「じ…
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