(81)政演の「夜野中狐物」が大評判
寛永寺をいただく上野忍岡の森の道、木漏れ日のやわらかさが気負う心を撫でてくれる。蔦重は連れ立って歩く北尾政演にいった。
「わざわざ申し訳ない」
「お気になさらず」
蔦重、重政一門の政演をえらく贔屓にしている。一昨年に富本正本の表紙を任せたのが初仕事、今年の黄…
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