(88)仕舞い忘れの鯉のぼりが青空に
端午の節句は過ぎたのに、仕舞い忘れ、それとも面倒なのか、まだ鯉のぼりを青空に吹かせている家がある。
神楽坂界隈、蔦重は毘沙門天様の少し北を左、「相馬屋」なる紙問屋をみて地蔵坂をいく。目指すは牛込御徒組屋敷、そこに狂歌で名を馳せる男がいる。
「鬼が出るか蛇が出るか」…
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