「ヘビ学」ジャパン・スネークセンター著
「ヘビ学」ジャパン・スネークセンター著
群馬県にある「日本で唯一のヘビ専門動物園兼研究施設」の研究者らが、「嫌われ者」のヘビの知られざる生態やその魅力を教えてくれる動物本。
毎年のように新種が発見されるヘビは、全世界で4100種ほどいるそうだが、日本に生息するのは43種だけ。しかし、国土の割には多くの固有種が生息しており、日本は数の上では小国ながら独自の進化を遂げたヘビ独立国であるという。
見た目には分からないが、ヘビにも頭、体、尻尾の区分があり、頭部と胴体部の間には頚部もある。そんな体の構造から、赤外線を感知する「ピット器官」や、手足がないのに前に進める機能、そして怖い毒や飼育の方法まで。知れば知るほど魅力的なヘビについて学ぶ。
(小学館 1155円)