ノルディック複合団体「金」三ケ田礼一さん 今は岩手県職員に
「いえいえ、一般公募でしたから、ちゃんと受験勉強して試験も面接も受けましたよ。今は体育協会の駐在職員という立場です」
岩手県は来年、秋季と冬季に「希望郷いわて国体」を開催予定。それに合わせて県内のスポーツ振興と向上を図り、中でも「いわてスーパーキッズ」に力を入れている。
「これは県内から世界に通用するトップアスリートを誕生させるために07年にスタートしたプロジェクトで、小学5、6年生を対象に、身体能力が高い児童を早期発掘し、育成するプログラムでしてね。すでに第1期生からはインターハイの表彰台に上がる選手が生まれ、徐々に目的達成の手応えを感じてます」
かつてはノルディック専門だったが、現在はスポーツ全般を担当している。
「国体主催県に恥じない成績を残さなければなりません。結果、残業はもちろん、試合に立ち会うために休日出勤も多い。ホント、責任重大です」
■五輪でシャンパンシャワーをやった初の日本人
さて、岩手県安代町(現・八幡平市)出身の三ケ田さんは東奥義塾高2年の時にジュニア世界選手権で好成績を収め、明治大学進学後は日本代表に名を連ねた。