民宿切り盛り「欽ドン」気仙沼ちゃん 津波被災も拡大オープン
震災前は全15室定員75人だったのを、別館を取り壊して9室60人定員に縮小して営業再開。しかし、去年7月、1階が食堂スペースの新館がオープンし、全22室定員80人とわずかながら規模を拡大した。
■「欽ちゃんが“人と同じ、前と同じはダメ”」
「欽ちゃんがね、常々言ってだの。“他人と同じことをしてちゃダメ。前と同じでもダメ”って。んで、震災はいっぱい不幸な出来事だっただけど、これからの大島を前向きに考え、思い切ってリフォームと新築に踏み切ったってわけっさ」
と、そこへ問い合わせの電話が。気仙沼ちゃん、さっそく日程や人数、予算を聞きながら、客室や料金の説明をし、57人の団体さんの予約をゲットした。
「団体さんじゃなく、もちろん、個人さんも大歓迎だけんと、宿泊なしで、お食事だげでも気軽に立ち寄ってもらってんのね。そう、ウチの最大のセールスポイントはやっぱり新鮮な三陸の海の幸。漁師さんから直接仕入れてっから、その日に取れだ魚介を安く提供できる。これが大評判なのっさ」