“熱血”一筋の佐藤隆太が「DV夫&死体役」で示した新境地
当の本人も、そんな初めての役どころに意気込んで臨んだ。制作発表会見では、「ドラマは“殺人”がキーワードとなっている。まずは2人(広末と内田)から『殺してしまおうか』という言葉が出るくらいの、視聴者の皆さんが『こんなヤツいなくなってしまえばいい』と思ってもらえるような演技が課題」と語っていた。
しかし、その不安は的中した。慣れない役どころにクランクイン当初はNGの連続だったらしい。これまで暴力シーンをあまり演じたことがなかったこともあり、演出家から「もっと迫力を出さないと、DV夫の怖さが伝わらない」と、何度もNGを出されたそうです。演技で悩んでいる佐藤の姿を見かねた広末と内田がそばで「頑張って!」と励ましていた姿が何度も目撃されている。
「佐藤は“熱血バカ”以外の役もできることを、このドラマで強烈に印象付けたように思える。ドラマ中盤で死んでしまったので、今後は回想シーンや2役のもう一人、中国からの不法滞在者としての出番となるのが残念なほど。『下町ロケット』の小泉孝太郎のように、今後は幅広い役柄のオファーがくるのではないか」(テレビ関係者)
次回作でこそ真価が問われることになるだろう。