<1>ダウンタウンの番組に出るなんて前は考えられなかった
立川談志が亡くなって6年、11月21日の命日が七回忌である。一門の中で談志のDNAを最も濃く受け継いだのは立川志らくと言われる。以前から落語の評価は高かったが、近年は昼のワイドショー「ひるおび!」(TBS系)のレギュラーコメンテーターになったり、バラエティー番組にも出演するなど、すっかりテレビの売れっ子になった。その志らくにたっぷり語ってもらおう。
まずはコメンテーター業について聞いた。
「やってよかったと思ってます。何がプラスかというと、当たり前のことですが、毎日テレビに出ることによって落語ファン以外での知名度が高まった。中年女性から一緒に写真を撮ってくれと頼まれたり、地方の落語会が大入り満員になったり。それに、落語以外の仕事が増えました。ダウンタウンの番組に出るなんて前は考えられなかったですから」
志らくは「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)の中で、兄弟子の志の輔と談春を揶揄するようなことを言って話題になった。
「志の輔兄さんとは30年の間に3分しか話してないとか、談春兄さんは私に真打ち昇進で抜かれたのをひがんでますとか言ったら、松本人志さんがうまい受け方をするのでつい乗せられてエスカレートしちゃって」